2018年9月16日(日) 講義内容振り返り
昨日は講義の日でした。
ということで、忘れないうちに講義内容をメモしておきます。
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[代表的なチャート形状の説明]
●3段チャート
・トレンドの終了などを経て、レンジが発生します。これを1段目のレンジとした場合、何かを材料にレンジブレイクが発生し、2段目のレンジ、さらに3段目のレンジが形成されることが多い、というチャート形状。
・最初のレンジブレイクが発生するパターンは主に3つとなります
① 指標発表:米雇用統計、FOMCなど
② 突発的なニュース:戦争開始、ミサイル発射など
③ V字などを示し、チャートが勢いを得た場合
・仮に上昇局面の場合は、2段目のレンジ下側で規則的に跳ね返されることが多いため、ここが絶好のエントリーポイントとなります
・さらに2段目のレンジ下側がラウンドナンバー(120.00など)の節目を上抜けている場合は、再下落する可能性がかなり低いので、成行でのエントリーでもうまくいく可能性が高い
・ただし、成行でのエントリーの場合はLC幅がどうしても広くなりがちなので、その分ロット調整しLCの際の金額が指値と同等になるようにするのがよい
・3段目は1段目、2段目よりもレンジ幅が短くなり、さらに時間も長くなる傾向にある
・長くなったレンジはどちらに進むか分からなくなるので、逆V字が出たりして下落していくパターンもよく見られる
●階段チャート
・上昇トレンドの場合、短いレンジと短い上昇を繰り返しながら推移していくチャート
・この形状が発生すると、安定して伸びていくことが多いのでポジションを持っているのであればホールドする戦略となる
・上昇の場合、緩やかに上がっていくので売り方もパニックにはならない
・そのため、売り方も粘ってポジションを取り続けることが多い
・上昇の場合のエントリーポイントは、小さい幅のレンジの下側になる
・幅の小さなレンジが多いので、成行でのエントリーでも可
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[添削チャート]
USDJPY 5m 2014.11.7(金)
・画面中央右の紫色四角の範囲では、短期間で大きく上昇してすぐに下落している
・その下の青丸は単なる反動の戻しの意味合いが強いと思われるが、通常その場合黄色矢印のような形で下落することが多い
・ただし、このチャートでは小幅なレンジを形成してさらに逆V字のような形で上昇→下落しており、その場合でもやはり2つ目の黄色矢印のように下落するパターンが多い
・それらを覆して再度上昇していくところを見ると、このチャートはかなり上昇の力が強いことが見て取れる
・二転三転する、かなり複雑なチャート(リアルトレードであればスルーだろう。。)
USDJPY 5m 2014.11.17(月)
・緑色四角の範囲において、逆V字の兆候が見られる
・ただし、逆V字で反転するのではなく、逆に上昇している
・これは逆V字フェイクと呼ばれるものであり、この場合は上昇の勢いが強くなる
・その後上昇するが、画面右側の青丸のあたりではチャートが上下しており、汚いチャートなのでノーエントリーとなる想定
USDJPY 5m 2014.12.1(月)
・画面中央あたりで118.00の節目を上抜けていることが分かる
・その118.00の上のレンジの下側で、ロングエントリーを想定
・118.00上抜ける前の画面中央緑丸あたりでエントリーすることも可能だが、その場合V字などを伴った、勢いをつけた形状が見られるとより好ましい
USDJPY 5m 2014.12.10(水)
・米国雇用統計を材料に、上昇基調となっていることが分かる
・ただし、その後レンジを形成しながらダラダラと下落している
・もし、米国雇用統計を材料とした上昇にあわせロングエントリーした場合はすぐにLCにかかってしまう
・このように自分のエントリーが即刻LCになった場合、自分の見立てとは反対方向に勢いがあることが多い(反対にエントリーすればうまくいくことも多い)
・画面中央の青縦線あたりが朝方の時間だが、この段階でエントリーは出来ない
・現実的にエントリー可能なのは、120.00の節目を割った、青丸の範囲あたりでのショートエントリーだろう
USDJPY 5m 2014.12.24(水)
・画面中央あたりで120.00の節目を超え、このあたりを下限としたレンジが形成されていることがわかる
・このレンジの下側でのエントリーを想定
・仮にチャート画面右側でエントリーするとしたら、レンジに空間(青丸の範囲)が見られるため、いったん下落することを想定し、節目である120.50辺りで指値ロングエントリーを想定するのがよいだろう、とのこと
USDJPY 5m 2015.1.7(水)
・チャート画面左側で価格が収束していっているのが分かる
・画面中央あたりで120.00の節目を割って下方ブレイク
・その後、8:00前にレンジを形成
・レンジはだんだん縮小しているが、レンジの最上段と中段あたりのどちらでエントリーするのかは、迷うところ
・120.00の少し上をLCポイントとすると、
・上の緑丸でのエントリーは約定しないかもしれないが、LC幅が狭くなる安全策
・下の緑丸でのエントリーは約定できるが、LC幅が広くなる多少危険な策
どちらを選択するかは、好みや経験から各人が判断することになる、とのこと
・なお、チャート画面右側の8:00前はチャートが汚いのでノーエントリーとする